Author: | 斎藤茂吉 | ISBN: | 1230001370010 |
Publisher: | やまとうたeブックス | Publication: | October 3, 2016 |
Imprint: | Language: | Japanese |
Author: | 斎藤茂吉 |
ISBN: | 1230001370010 |
Publisher: | やまとうたeブックス |
Publication: | October 3, 2016 |
Imprint: | |
Language: | Japanese |
斎藤茂吉の最後の歌集『つきかげ』を、初版本をもとに電子書籍化したものです。後年、全集で増補された歌は、「補遺」として巻末に一括して収録しました。増補分を併せ、総歌数1008首。
収録歌三首につき斎藤茂吉自ら述懐した随筆「東京」を附録として収めました。
疎開先の山形県大石田町から帰京後、昭和23年より死去までの作を集めています。不自由な身体に難渋し、孫の相手をしながら暮らす、淡々たる老年の日々――しかし作歌四十余年、天衣無縫の境に突き抜けてしまった茂吉の歌は、おのずとユーモアを帯び、あるいは人生の厳粛さをしみじみと感じさせます。「崇高とも言うべき老境の声」と評され(佐藤佐太郎)、「いつ、このやうな華やぎと凄みをわがものとなし得るか」と羨望された(塚本邦雄)、大歌人の白鳥の歌々です。
ここに来て狐を見るは楽しかり狐の香こそ日本古代の香
暁の薄明に死をおもふことあり除外例なき死といへるもの
真実の限りといひて報告す部屋の中にて折々倒る
各歌集の初版本から新たに校訂・編集した、斎藤茂吉全歌集シリーズの第17巻にあたります。
本文はリフロー型の電子テキストですので、語彙検索や文字サイズの拡大縮小、メモ機能・辞書機能などがご利用になれます。
斎藤茂吉の最後の歌集『つきかげ』を、初版本をもとに電子書籍化したものです。後年、全集で増補された歌は、「補遺」として巻末に一括して収録しました。増補分を併せ、総歌数1008首。
収録歌三首につき斎藤茂吉自ら述懐した随筆「東京」を附録として収めました。
疎開先の山形県大石田町から帰京後、昭和23年より死去までの作を集めています。不自由な身体に難渋し、孫の相手をしながら暮らす、淡々たる老年の日々――しかし作歌四十余年、天衣無縫の境に突き抜けてしまった茂吉の歌は、おのずとユーモアを帯び、あるいは人生の厳粛さをしみじみと感じさせます。「崇高とも言うべき老境の声」と評され(佐藤佐太郎)、「いつ、このやうな華やぎと凄みをわがものとなし得るか」と羨望された(塚本邦雄)、大歌人の白鳥の歌々です。
ここに来て狐を見るは楽しかり狐の香こそ日本古代の香
暁の薄明に死をおもふことあり除外例なき死といへるもの
真実の限りといひて報告す部屋の中にて折々倒る
各歌集の初版本から新たに校訂・編集した、斎藤茂吉全歌集シリーズの第17巻にあたります。
本文はリフロー型の電子テキストですので、語彙検索や文字サイズの拡大縮小、メモ機能・辞書機能などがご利用になれます。