Author: | ドストエフスキー | ISBN: | 1230002931128 |
Publisher: | 古典教養文庫 | Publication: | November 27, 2018 |
Imprint: | Language: | Japanese |
Author: | ドストエフスキー |
ISBN: | 1230002931128 |
Publisher: | 古典教養文庫 |
Publication: | November 27, 2018 |
Imprint: | |
Language: | Japanese |
(この本について)
この本は、ドストエフスキー作、米川正夫翻訳による「未成年」です。以下のように三巻に分かれています。
未成年(上) 「未成年」第一編
未成年(中) 「未成年」第二編
未成年(下) 「未成年」第三編
この本はそのうちの上巻です。
また、この古典教養文庫版の「未成年」には次のような特長があります。
1、現在では使われない言い回しや言葉は、現在普通に使われる言葉に置き換えました。現代人には意味の取りにくい文は、平易な文に書きなおしました。
2、原文で触れられた場所、人物、絵画などを中心に、関連する画像を、著作権フリーのものにかぎって、いくつか挿入しましたので、より興味深く読み進めることができます。
3、わかりにくい言葉や、登場人物、でき事、作品などについての適切な注を、割り注の形で入れてありますので、本文の理解が深まります。これは原訳書にあったものに、編集者が適宜加えたものです。
4、原訳書に挿入されたフランス語などの外国語表記はそのまま掲載し、日本語訳を割り注の形で入れました。
5、人名・地名は、現在通常に使われている表記に変更しました。
6、特に人名については、ロシア固有の文化を尊重する観点から、できるだけ原文通りの名前・父称としました。
なお、訳者による解説は下巻に掲載します。
底本は以下のものとなります。
ドストエフスキー全集 第十一巻(河出書房新社)
昭和四十四年十一月二十五日初版印刷
昭和四十四年十一月三十日 初版発行
(「未成年」について)
フョードル・ドストエフスキーの四番目の長編小説です。『悪霊』の次、『カラマーゾフの兄弟』の前の長編です。ロシアに帰国し、ようやく生活も安定し始めた頃の作品で、これまでの作品とは幾分雰囲気の違った小説となっています。何より二十歳の青年アルカージーを主人公とした一人称による小説で、みずみずしい感性の光る作品となっています。
(訳者米川正夫について)
ドストエフスキー翻訳の金字塔!
訳者米川正夫(一八九一−一九六五)は、岡山県に生まれました。一九〇九年東京外国語大学ロシヤ語本科に入学、旧友の中村白葉などとともに『露西亜文学』を創刊します。一九一四年処女出版として新潮文庫からドストエフスキーの「白痴」を刊行開始しますが、この時は第四巻で中断の憂き目をみます。
その後幾つかの職を経験しながらも、一九二九年に白葉とともにトルストイ全集を岩波書店から刊行します。一九三五年の「罪と罰」を訳し、ドストエフスキーの五大長編をすべて訳し終わりました。
戦後は、個人訳による「トルストイ全集」(全二三巻)と「ドストエフスキー全集」(全一八巻)を刊行しました。
ドストエフスキーが日本にこれほど受け入れられたのは、この米川正夫による業績によるところが大きいと言われます。まさに金字塔と言えるでしょう。たとえば、小林秀雄はドストエフスキーについての評論を数多く書いていますが、そこに引用されているドストエフスキーはすべてが米川正夫のものによっています。また三島由紀夫の「仮面の告白」の冒頭引用されている、「カラマーゾフの兄弟」のドミートリイによる「熱烈なる心の懺悔」もまた米川訳によっています。
(古典教養文庫について)
古典教養文庫は、日本のみならず広く世界の古典を、電子書籍という形で広めようと言うプロジェクトです。以下のような特長があります。
1、古典として価値あるものだけを
これまで長く残って来たもの、これから長く読み継がれていくものだけを選んで出版します。
2、読みやすいレイアウト
文章のまとまりを、適切な改ページで区切って、電子書籍デバイスはもちろん、スマートフォンやタブレットなどでの読書に最適化しました。またMacやパソコンでも読むことができます。
3、すばやい操作性
索引を付けましたので、目次から直接アクセスできます。
4、美しい表紙
プロのデザイナーによる美しい表紙をつけました。書籍と関連づけられた美しい表紙で、実際の本を読むような感覚に浸れます。
4、スピーディーな改版
紙の本と違い、誤植の修正や改訂などすぐに対応でき、刻々と進化を続けます。「古典教養文庫」のブログに書き込むことで迅速なレスポンスが得られます。
(この本について)
この本は、ドストエフスキー作、米川正夫翻訳による「未成年」です。以下のように三巻に分かれています。
未成年(上) 「未成年」第一編
未成年(中) 「未成年」第二編
未成年(下) 「未成年」第三編
この本はそのうちの上巻です。
また、この古典教養文庫版の「未成年」には次のような特長があります。
1、現在では使われない言い回しや言葉は、現在普通に使われる言葉に置き換えました。現代人には意味の取りにくい文は、平易な文に書きなおしました。
2、原文で触れられた場所、人物、絵画などを中心に、関連する画像を、著作権フリーのものにかぎって、いくつか挿入しましたので、より興味深く読み進めることができます。
3、わかりにくい言葉や、登場人物、でき事、作品などについての適切な注を、割り注の形で入れてありますので、本文の理解が深まります。これは原訳書にあったものに、編集者が適宜加えたものです。
4、原訳書に挿入されたフランス語などの外国語表記はそのまま掲載し、日本語訳を割り注の形で入れました。
5、人名・地名は、現在通常に使われている表記に変更しました。
6、特に人名については、ロシア固有の文化を尊重する観点から、できるだけ原文通りの名前・父称としました。
なお、訳者による解説は下巻に掲載します。
底本は以下のものとなります。
ドストエフスキー全集 第十一巻(河出書房新社)
昭和四十四年十一月二十五日初版印刷
昭和四十四年十一月三十日 初版発行
(「未成年」について)
フョードル・ドストエフスキーの四番目の長編小説です。『悪霊』の次、『カラマーゾフの兄弟』の前の長編です。ロシアに帰国し、ようやく生活も安定し始めた頃の作品で、これまでの作品とは幾分雰囲気の違った小説となっています。何より二十歳の青年アルカージーを主人公とした一人称による小説で、みずみずしい感性の光る作品となっています。
(訳者米川正夫について)
ドストエフスキー翻訳の金字塔!
訳者米川正夫(一八九一−一九六五)は、岡山県に生まれました。一九〇九年東京外国語大学ロシヤ語本科に入学、旧友の中村白葉などとともに『露西亜文学』を創刊します。一九一四年処女出版として新潮文庫からドストエフスキーの「白痴」を刊行開始しますが、この時は第四巻で中断の憂き目をみます。
その後幾つかの職を経験しながらも、一九二九年に白葉とともにトルストイ全集を岩波書店から刊行します。一九三五年の「罪と罰」を訳し、ドストエフスキーの五大長編をすべて訳し終わりました。
戦後は、個人訳による「トルストイ全集」(全二三巻)と「ドストエフスキー全集」(全一八巻)を刊行しました。
ドストエフスキーが日本にこれほど受け入れられたのは、この米川正夫による業績によるところが大きいと言われます。まさに金字塔と言えるでしょう。たとえば、小林秀雄はドストエフスキーについての評論を数多く書いていますが、そこに引用されているドストエフスキーはすべてが米川正夫のものによっています。また三島由紀夫の「仮面の告白」の冒頭引用されている、「カラマーゾフの兄弟」のドミートリイによる「熱烈なる心の懺悔」もまた米川訳によっています。
(古典教養文庫について)
古典教養文庫は、日本のみならず広く世界の古典を、電子書籍という形で広めようと言うプロジェクトです。以下のような特長があります。
1、古典として価値あるものだけを
これまで長く残って来たもの、これから長く読み継がれていくものだけを選んで出版します。
2、読みやすいレイアウト
文章のまとまりを、適切な改ページで区切って、電子書籍デバイスはもちろん、スマートフォンやタブレットなどでの読書に最適化しました。またMacやパソコンでも読むことができます。
3、すばやい操作性
索引を付けましたので、目次から直接アクセスできます。
4、美しい表紙
プロのデザイナーによる美しい表紙をつけました。書籍と関連づけられた美しい表紙で、実際の本を読むような感覚に浸れます。
4、スピーディーな改版
紙の本と違い、誤植の修正や改訂などすぐに対応でき、刻々と進化を続けます。「古典教養文庫」のブログに書き込むことで迅速なレスポンスが得られます。