死から第二の命を生む 或る剥製師の人生（上巻）

目次

はじめに

第一章 暁風（ぎょうふう）
～魂の故郷、北海道の大自然に抱かれた幼き日々～

■淡い記憶の中の父
■母の温もり、祖母の温もり
■馬たちとの触れ合い
■祖父のキセルと炭焼き仕事
■美しき北の大地が育んでくれたもの
■昆虫と遊び、魚と戯れ、星々と語らう日々

第二章 朝東風（あさこち）
～少年時代の父の死、新たな家族、そして旅立ち～

■父の死を報せる紙、一枚
■街に家を移し、新たな暮らしへ
■新たな父の出現
■犬博士だった第二の父
■勤労奉仕に励んだ国民学校時代
■墓石に刻まれた二発の弾痕
■父が教えてくれた生きる術
■終戦がもたらした哀しみと喜び
■風変わりで濃密な父の人生を知る
■狩猟を通じたアメリカ軍人との交流
■狩猟ガイドのお手伝い
■事件続きの異彩の日常生活
■毛皮工場に勤務する
■母からの小包
■千歳空港のレストラン料理人になる
■名物となった毛蟹炒飯、そして掟破りのカレー
■剥製の道に入る